遮熱シート施工事例と検証結果
トップヒートバリアー(遮熱材)の紹介
遮熱材は元々宇宙産業で開発でされました。温度差の厳しい宇宙では、現在使用されている断熱材ではとても対応する事が出来ません。
そこで考えられたのが金属です。
特にアルミニウムは反射率も高く高性能な反射素材といえます。
弊社が提案させていただきますトップヒートバリアー(THB)は高純度のアルミニウム素材を使用し特殊なコーティング(Xコート)を施した、超薄型(厚さ0.1㎜~0.2㎜)の遮熱材シートです。 *用途に応じて厚さ5.0㎜もございます
トップヒートバリアー(THB)は、反射率が98%のシートとなっております。
よって98%の輻射熱を跳ね返し残り2%が透過または吸収する、優れた商品です。
遮熱シート(THB)の特徴
遮熱材(THB)はデマンド値低下の有効手段
デマインド値を高くする要因として、夏場の建物への熱の侵入が大きく影響します。
一般に大型建物の屋根からの熱の侵入は、全熱量の85%~90%にも達しますが、これを効果的カットできる方法がありませんでした。
しかし、私共が提案するトップヒートバリアーの遮熱工法は、ピーク時の屋根からの熱量95%をカットする事を可能にしました。
遮熱材(THB)用途・効果
1.鉄骨倉庫屋根の施工事例と検証結果
1-(1)施工条件
建物構造 : A棟鉄骨造り
施工部位:屋根下側(鉄骨母屋直貼り)
施工面積:464㎡(140坪)
施工材 :グラスウール50㎜
設定温度:26℃
建物構造 : B棟鉄骨造り
施工部位:屋根下側(鉄骨母屋直貼り)
施工面積:894㎡(270坪)
施工材 :遮熱シート(THB-X)設定温度 : 26℃
1-(2)検証結果
参照
➀冬場はエアコンを殆ど使用しません。従って、夏場の冷房の為に年間を通して高い基本料金を払っていることになります。
➁A棟(換算値)とB棟で比較すると、8月のピーク時の電力68%削減されている事が解ります。
➂年間を通して約50%の電力削減となっています。
➃冬場の暖房を必要とする建物では、更に大きな差になります。
2.冷凍倉庫天井裏施工事例と検証結果
2-(1)施工条件
施行場所:静岡県
企業業種:食品工場
施工対象:マグロ冷凍倉庫(鉄骨建物)
設定温度:-55℃
2-(2)検証結果
考察
➀小屋裏温度は測定されていないが、おおよそ70℃~80℃位となり小屋裏とマグロ倉庫内の温度差は100℃以上となる。
*この位の御温度差になると、70℃のお風呂にー40℃の倉庫を設置するようなもので、伝導熱の影響が非常に大きくなる。
➁断熱材の上に遮熱シートを施工して効果があった。
➂さらに10月25日施工で空気層を設け遮熱シート施工しただけで効果が大きくなり、12℃の温度低下が実現した。
*このよう工場では更なる改善策として、断熱材と遮熱シートの間に空間をとり、伝導熱を低下させると良い。
3.工場施工事例とサーモグラフィ検証結果
3-(1)施工条件
3-(2)検証結果
➀ N工場、S工場とも遮熱シート施工した所、サーモグラフィで天井計測した結果、10℃以上の温度差があった。
➁ サーモグラフィの結果から遮熱シート施工したことにより、外気熱を反射し屋内空調機の冷房温を反射している事が検証できた。
➂ N工場では、空調設定温度を未施工棟では20℃~23℃、遮熱シート施工済棟では26℃となった。
➃ 工場の職場環境改善や、熱中症対策に遮熱シートが適している。
⑤ 今回の結果から、夏場だけでなく冬場でも同様な効果がある。
⑥ 遮熱シートが電気量削減に効果がある事が解る。
4.温泉施設施工事例とサーモグラフィ検証結果
4-(1)測定時条件
4-(2)サーモグラフィ測定結果
4-(3)温泉施設空調使用料比較表
4-(4)検証結果
➀温泉施設男子更衣室に遮熱シート施工した結果、全体空調使用量削減率が5ヶ月で19.43%(空調使用料比較表参照)
*敷地面積1960㎡で遮熱シート施工面積65㎡
②料金単価が値上がりしているが、全体空調使用量料金額は下がっている。
③施工面積が30分の1であるが、遮熱シートの効果あり。
➃男子更衣室に遮熱シート施工したことにより、設定温度5℃低く(室内温度18℃)設定。
⑤天井温度は男子更衣室の方が高い。
⑥施設担当者から、朝方に来ると男子更衣室の方が暖かいとの事。
⑦冬場でも遮熱シートの効果がある。
遮熱材(THB)製品一覧